薬剤師として働くことを考えたとき、パート・アルバイトとしての勤務を考える人は多いです。特に女性のママ薬剤師であると、パート勤務を考える人はたくさんいます。また、ダブルワークのためにアルバイトを考える人もいます。

薬剤師は一般的に時給が高いため、パート・アルバイトであっても稼ぐことが可能です。

ただ、薬剤師の場合はパートやアルバイトでも履歴書の提出が必要になります。当然、履歴書では志望動機を記載する必要があります。このとき記載した志望動機は面接でも伝えなければいけません。

そこで、パート・アルバイトなどでの勤務を希望する薬剤師がどのようにして履歴書を記載すればいいのかについて解説していきます。

履歴書の記載方法は通常と同じ

パート・アルバイトで求人募集へ応募するとき、何か注意することはあるのでしょうか。これについては、パートだからといって特に注意すべきことはありません。

コンビニなどへ行けば、B5サイズの履歴書が150円ほどで売られています。これを活用して記載すれば問題ありません。以下のような履歴書になります。

このとき、写真はスーツ姿で撮影したものを利用したり、直筆で記載したりするなど、常識のある履歴書に仕上げれば大丈夫です。

基本的な書き方を理解する

それでは、実際に履歴書を購入して書いてみるようにしましょう。このとき、以下のように記載するようになります。

・あなたの個人情報と経歴

最初に記載するべきはあなたの個人情報に関するものになります。名前や現住所、電話番号などを記入していきます。

ここについては、特に困ることはないはずです。写真の添付だけ忘れなければ大丈夫です。

また、左半分にはあなたの個人情報だけでなく、これまでの経歴を記す欄があります。このときは高校の学歴から記すのが一般的です。その後、どのような会社に勤めたのか記すようにしましょう。

注意点として、会社の正式名称を記載することがあります。例えば、「たんぽぽ薬局」ではどこの薬局か分かりません。そのような会社は世の中にいくらでも存在するからです。そこで、「株式会社〇〇調剤 たんぽぽ薬局 ○○支店」などのように記さなければいけません。

これは病院でも同様です。例えば「大野病院」などのように記載しても何のことだか分からないため、正式名称を記しましょう。

なお、転職回数が多かったとしてもパート・アルバイトだとマイナスポイントにはならないため、正直に記載するといいです。

・資格や志望動機(自己PR)、本人希望欄を記す

また、履歴書には資格を記載する欄があります。ここには、必ず薬剤師免許証について記すようにしましょう。認定薬剤師があれば、それも書くといいです。

免許取得のタイミングが分からない人は多いですが、これについては薬剤師国家資格の免許証に記されています。パート・アルバイトでの転職を希望する場合でも、薬剤師免許証の原本(またはコピー)の提示は必須です。そこで、薬剤師免許がどこにあるのか事前に確認しておくようにしましょう。

そして次が、最も重要な志望動機(自己PR)です。志望動機をどのように考えればいいのかについてですが、これは正直に気持ちを述べれば問題ありません。例えば、以下のような感じです。

  • 育児を頑張りたいため、時間的に融通の利くパートがいい
  • ダブルワークをしたいため、アルバイトに登録した
  • 扶養内で働くため、午前中勤務が可能な貴社を志望した

人によってパート・アルバイトをする理由は異なります。そのため、そのときの理由を素直に述べれば大丈夫です。そこまで厳密に考える必要はないため、率直な意見を記入するようにしましょう。

ただ、当然ですが「楽な職場がいい」などのような、ネガティブなことを志望動機に記載しないようにしましょう。あくまでも自己PRをする必要があるため、前向きな理由の志望理由にするのが履歴書の適切な書き方だといえます。

そして最後に、本人希望欄を記入します。ここでは「パート勤務を希望する」「貴社の規定に準ずる」などの当たり障りのないことを記せば問題ありません。

履歴書が折れない封筒を活用する

調剤薬局やドラッグストアの面接であれば、多くはその場に履歴書を持参することになります。私も転職サイトを活用して薬局の面接に出向いたとき、その場で社長に履歴書を手渡しして面接が始まりました。

郵送ではないため、履歴書を手渡しする場合は特に封筒について考える必要はありません。ただ、病院や企業のパート・アルバイトであると履歴書を事前に郵送しなければいけないことがあります。

そうしたとき、必ず大きいサイズの封筒を活用するようにしましょう。

履歴書を購入するとき、書類を送るための封筒が同封されていることがあります。このとき、以下のように2種類の大きさの封筒が存在します。

このうち、小さいサイズの封筒だと履歴書を折り曲げることになるので不適です。大きいサイズの封筒を利用して、履歴書を折り曲げないようにしましょう。

派遣の場合は履歴書が不要

ちなみに、パート・アルバイトに限らず派遣薬剤師での勤務を考えている人もいます。この場合、派遣だと履歴書の提出が必要なのでしょうか。

派遣薬剤師の場合、特に志望理由を考える必要はありません。派遣薬剤師だと、そもそも履歴書の提出が不要だからです。

派遣の場合、雇用主は派遣会社です。薬局やドラッグストア、病院などの会社が直接雇用するわけではありません。また、派遣先(仕事をする薬局や病院)はバラバラなので志望動機などは存在しません。そのため、履歴書は不要なのです。実際に働き始めるときも、面接などで志望動機を聞かれることはありません。

ただ、当然ながらあなたの経歴は必要です。転職エージェントの担当者からあなたの保有するスキルや経歴を聞かれるため、これについては答えるようにしましょう。

  • これまでの職歴・実務内容
  • 保有しているスキル
  • 希望条件(時給、勤務地、勤務時間、派遣期間など)

こうしたものをメールや電話などで派遣会社に伝えることで、履歴書なしに派遣薬剤師の登録が完了します。

スキルを伝えれば勤務条件・時給交渉が容易になる

なお、パート・アルバイトや派遣でも共通しますが、保有スキルや経験については転職サイトへ詳細に伝えるようにしましょう。これによってミスマッチを防ぐことができますし、時給交渉にも役立ちます。

例えば、いまの時代であっても電子薬歴ではなく、紙の薬歴で作業を行っている調剤薬局が存在します。

電子薬歴しか扱ったことのない人がこういう薬局へ行く場合、作業が大きく異なるので非常に大変です。そこで、薬局や病院内の施設がどうなっているのかを理解したうえで転職しなければいけません。ただ、そのためにはあなたの経験や希望を詳細に伝える必要があるのです。

また、調剤未経験やブランクありだと関係ありませんが、これまでに薬局やドラッグストア(調剤併設ドラッグストア)、病院などでの調剤経験がある場合、即戦力として期待することができます。その場合、時給交渉しやすくなります。

調剤業務を経験したことがあるだけで、時給2,000円ではなく、より多くの給料を期待できるようになります。そのため、事前に自分の経験を詳細に伝えるようにしましょう。当然、そうしたスキルや資格(認定薬剤師ありなど)を履歴書に記し、面接でも自己PRすることで時給が上がりやすくなります。

パート・アルバイトでの志望動機の事例

それでは、実際にパート・アルバイトでの転職・就職を希望する場合はどのような志望動機にすればいいのでしょうか。これについては、まずはあなたの希望を明確にするようにしましょう。どのような職場へ転職したいのかについて、希望を明らかにするのです。

例えば、以下のようになります。

  • 育児に理解があり、短時間勤務できる職場がいい
  • 託児所のある病院求人で働きたい
  • ダブルワークとして、週1回で働ける職場を希望

希望条件を明確にすれば、どのような薬局が適切なのか見えてきます。その後、実際の求人票を確認しながら、志望動機を作るようにしましょう。

・短時間勤務が可能な薬局例

そこで、実際の事例を見てみましょう。例えばママ薬剤師が子供を育てるために短時間勤務の求人募集に興味があるとします。この場合、以下のような求人へ申し込むようになります。

神奈川県横浜市の調剤併設ドラッグストアの求人ですが、時短勤務の相談が可能になっています。また、始業は10:30からなので子供を保育園に預けた後、ゆっくりと出社できます。

この場合、以下のような志望動機になります。

子育てへの理解がある薬局へ働きたいと考えています。

貴社はパートでの時短勤務を認めており、育児への理解がある薬局だと考えています。また、今回の求人は10:30スタートのため、問題なく保育園へ子供を預けることができ、朝もゆっくりできるので私にとって非常に助かる条件です。

子供が大きくなって手が離れれば、正社員への登用を希望することも考えています。貴社でパート薬剤師を行い、子育てと仕事を両立しながら勤務したいと思い志望しました。

特に薬局であれば、薬剤師の場合は「その企業独自の特徴」を述べる必要はほとんどありません。あなたがなぜ、パート薬剤師をしたいのかを述べるようにしましょう。

・ダブルワークでの勤務を考えたときの事例

ただ、パートやアルバイトをするときは必ずしも育児中のママ薬剤師とは限りません。他の理由のため、パートやアルバイトを行いたいと考えている人はたくさんいます。そうしたとき、どのように志望動機を考えればいいのでしょうか。

これについても同じように、正直に意見を述べるようにしましょう。例えば、ダブルワークを考えている薬剤師であれば、以下の求人に応募するようになります。

東京都新宿区にある調剤薬局ですが、月から日曜のすべてを開局しています。このうち、週1日から勤務可能なのでパート・アルバイトをすることができます。

その場合、以下のような志望動機になります。

病院薬剤師として勤務していますが、技術は磨けるものの給料が安いため、家計を支えるためにダブルワークで働ける薬局に応募したいと考えています。

貴社の薬局は私の家からも近く、非常に通いやすいです。今後は病院だけでなく調剤薬局での業務まで学ぶことができるため、長く勤務することで調剤技術を磨いていきたいと考えています。

あくまでもパート・アルバイトでの勤務であるため、自己PRは深く考えなくても問題ありません。また、面接でも正直に気持ちを伝えれば大丈夫です。

パート・アルバイトの求人へ申し込みをする

パートやアルバイトとしての就職を考える人は多いです。実際、調剤薬局で働く人の半分以上がパートやアルバイトであることは多いです。

このとき必要になるのが履歴書です。派遣では必要ないものの、パート・アルバイトだと履歴書の提出が求められるのです。そのため、事前に履歴書の書き方を学んでおかなければいけません。

ただ、正社員のように頑張って志望動機の内容を考える必要はありません。なぜ、あなたがパートやアルバイトとして働きたいのか理由を書き出し、これを求人先の募集内容と合うように仕上げるだけでいいです。例えば育児に専念したいなら、「子育てに理解があり、時短勤務が可能な貴社を志望した」となります。

これらを行うことで、パートやアルバイトの薬剤師として活躍できるようになります。履歴書の書き方を理解したうえで求人先に自己PRを行い、面接に臨むようにしましょう。


薬剤師が転職するとき、求人を探すときにほとんどの人は転職サイトを活用します。自分一人では、頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や薬局、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「電話だけの対応を行う ⇔ 必ず薬剤師と面談を行い、面接同行も行う」「大手企業に強みがある ⇔ 地方の中小薬局とのつながりが強い」「スピード重視で多くの求人を紹介できる ⇔ 薬剤師へのヒアリングを重視して、最適な条件を個別に案内する」などの違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。

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