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応募対象 | 薬剤師、薬剤師取得見込み |
対応地域 | 全国 |
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応募対象 | 薬剤師、薬剤師取得見込み |
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薬剤師転職の知識
【管理人による薬局への転職体験記】 実際に、私は転職サイトを利用して調剤薬局で働きはじめたことがあります。私が行った転職体験の様子や注意点なども含め、当サイト内で詳細に紹介しています。 |
転職を検討している薬剤師の方へ
ネット上で転職情報を探していれば、いつも疑問に思うことがあります。それは、なぜか「良いことしか書かれていない」ということです。
例えば、あたかも年収アップなど「転職=成功でバラ色」のように書かれています。ただ、実際はどうかというと、転職で年収アップは昔の話です。現在では地方僻地でない限り難しいです。
本当に必要なのは、そのような聞こえの良い情報ではありません。良い点や悪い点を含め、正しい情報だけを取り入れることが、転職に失敗しないための唯一の方法です。
また、薬剤師の転職市場には「怪しい求人会社」がたくさん存在します。例えば、「スピード転職」をうたい、あなたのことをよく調べもせずに転職させようとする会社があります。
そこで、このサイトでは本当の求人情報だけを伝えていきます。ぜひともあなたの転職のために活用して頂ければと思います。
私(管理人)も薬剤師として転職した
それでは、なぜ私がこのようなサイトを立ち上げているのかというと、「同じように薬剤師として転職を行ったものの、どのように活動すればいいのか分からなかった」という経験があるからです。
私は薬学部を卒業した後、新卒で入社した会社では一般企業の管理薬剤師として就職しました。このときは会社命令で島根県勤務となり、田舎僻地の支店で薬剤師を行うことになったのです。田舎の空気を吸いながら、のんびりと薬剤師業務を行っていました。
そうして2年半ほど経過したとき、調剤を経験するために転職を決意します。このときは地元に戻り、実家近くの調剤薬局へ就職できないかと考えました。
薬剤師は転職サイト(転職エージェント)を活用するのが一般的であるため、私も同様に転職サイトにいくつも登録して活用しました。そうした中、強引に転職を推し進めようとする大手サイトのコンサルタントがいれば、私の要望通りの求人を紹介してくれる転職エージェントもいました。
このとき、転職サイトによってその特徴や性質は大きく異なるし、たとえ大手サイトであっても在籍しているコンサルタントの質はバラバラだということに気がつきました。
ただ、何度も転職を経験する人は少ないため、多くの薬剤師はどのように転職を進めればいいのか分からないのではと感じました。結果として私は良い調剤薬局へ就職できましたが、ダメなコンサルタントに当たってしまい、転職で後悔してしまう人もいるのではと思います。
そこで、実際に転職サイトを活用し、さらには薬剤師という視点から「私が経験したことや友人薬剤師へのヒアリングから、生の情報を届けることができれば非常に有用なのでは」と考えました。そういう経過で、本サイトを運営しています。
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なぜ、薬剤師が転職するのか
そもそも、なぜ薬剤師は転職するのでしょうか。薬剤師は転職が盛んな業界だといわれています。このとき、薬剤師の転職理由としては以下のようなものがあります。
年収アップ
転職理由の中でも、年収アップは薬剤師が転職するときの理由として多いです。このとき、単に年収アップだけを狙うと失敗しやすく、激務の薬局へ転職してしまうことがあるので転職理由を明確にするようにしましょう。
例えば、「50万円の年収アップ」であれば同じ地域の薬局や病院へ転職しても実現できます。ただ、「150万円の年収アップ」であるなら、田舎僻地へ転職したり、相当なスキル・キャリアをもっている薬剤師であったりしなければ実現できません。
他には病院で働いているなら、薬局薬剤師へ転向する必要があります。どれだけ年収を上げたいのかを明確にすると、どのような職場へ転職すればいいのか明らかになります。
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人間関係の悪化
人間関係が悪化したことによる転職理由も薬剤師の常に上位を占めます。薬局であれ病院であれ、薬剤師は非常に狭い世界の中で仕事をすることになります。全員との関係が良ければ問題ありませんが、職場の中にいる誰か一人と中が悪ければそれだけで居心地が良くありません。
特に入社して間もない時期など立場が低いとき、上司に当たる薬剤師からきつい言葉を浴びせかけられると仕事をしたくなくなるものです。
他には事務との関係が悪かったり、病院であれば看護師との人間関係が良くなかったりという事例もあります。いずれにしても、狭い世界で働く薬剤師はこうした人間関係の問題が大きくなります。
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労働条件が悪い
転職理由には労働条件もあります。例えば残業が多く、深夜まで働かなければいけない職場が存在します。また、病院で混注作業ばかりを任されるなど、単調な作業しか行わなくて何も学べないというケースがあります。ドラッグストアでは、化粧品の販売ノルマが嫌になることもあります。
一般企業に限らず、調剤薬局や病院、ドラッグストアとブラックと呼ばれる職場は存在します。こうした職場で働いていると、当然ながら転職したくなってきます。
また、それまで良い労働環境であったにも関わらず、急にブラックな労働環境になることはよくあります。例えば、調剤薬局で勤めていた「仕事のできる薬剤師」が一ヵ月のうちに数人辞め、結果としてすべての仕事が自分に降ってくるようになることは珍しくありません。
ここまでいかなくても、まだ知識やスキルが伴っていないのに自分一人や少人数だけで業務を行わなければいけないことはよくあります。誰も指導してくれる人がいないなど、こうした職場環境も大きな問題です。
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スキルアップ
前向きな転職理由としては、スキルアップがあります。例えば、私の薬学部時代の同級生には、慢性期病院から急性期病院へスキルアップのために転職した人がいます。
それまではDo処方(いつも決まった処方内容)ばかりであったが、急性期病院では検査値から薬を読み解くなど実体験から学べることが多いと話してくれました。
また、調剤薬局での仕事に刺激がないと感じている人が在宅専門の薬局へ転職することもあります。もちろん、薬を渡すだけの施設在宅ではなく、お宅を訪問してのきちんとした在宅医療です。こうした職場であれば、急性期病院と同じように毎回違った刺激を得ることができます。
他にも調剤未経験の人が薬局で働き始めることもスキルアップの一つです。いずれにしても、それまでの職場では経験できないことを求めて転職するのです。
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女性特有の理由
また、薬剤師は女性の多い職場ですが、女性であると妊娠・出産・育児と人生のライフステージが変わるときがあります。こうしたとき、いまの職場で働き続けるかどうかを多くの人が考えます。
妊娠を機にそのまま退職する人はいますが、継続して薬剤師として頑張りたい人の中には転職を考える人がいます。薬局であっても、実際のところ育児に対して理解のある職場は少数だからです。このとき、「時短勤務は可能か」「残業はどれくらいか」「急な休みに対応するため、ヘルプ体制は整っているか」などを確認しなければいけません。
もちろん、中には正社員ではなくパートや派遣として勤務する人も多いです。女性薬剤師は勤務形態まで考えたうえで転職する必要があります。
妊娠・出産後も薬剤師として働きたい場合、結婚してすぐ(または結婚前)に育児に理解のある職場へ転職するといいです。そうしなければ育休を取得できないなど、万全の状態で休職できないからです。女性であるほど、実は働く職場を見直さなければいけません。
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勤務地の問題
転職を検討する際、勤務地を理由に挙げる人もいます。例えば結婚をするとなると、多くの場合で引っ越しをすることになります。そのため、これまでは家と職場の距離が近かったものの、急に通勤時間が長くなってしまうことがあるのです。
例えば何店舗か運営している薬局などであれば、異動させてもらうことにより、引っ越し先であっても職場から近い場所で働くことができるのであれば問題ありません。ただ、そのようにうまく話がいくケースはほとんどありません。
家と勤務地との距離は大きな問題であり、通勤時間が長いとそれだけで職場に通うのが面倒に思えてきます。これが妊娠・出産を考えている女性であれば事態はより深刻です。お腹の中に赤ちゃんを抱えたまま、長い移動距離を毎日行うのは母子ともに負担がかかります。
こうした理由から、家と勤務地との距離を考えて早めに転職を検討するのです。
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その他の理由
ここまで、薬剤師が転職を行うときの主な事例を述べてきましたが、当然ながら他の理由によって転職する人もいます。
「旦那の転勤によって仕方なく退職する」「親の介護のため、地元に戻る」「田舎暮らしをしてみたいため、僻地の薬局へ転職する」などです。転職理由は人によって異なるため、これについては自分の正直な気持ちを優先させましょう。
年代別にみる転職の秘訣
なお、年代によって転職するときの注意点が異なります。それぞれの年齢において、何を注意するべきなのかについて確認していきます。
20代での転職
薬学生にとっては薬剤師国家試験が最も重要になるため、就職のとき何も考えずに働く先を決めてしまう人は多いです。他の学部生のように、しっかりと就職活動をして自分自身と向き合う薬学生は少ないです。そのため新卒や二年目などを含め、三年未満で転職する人は多いです。
また、最速であっても薬剤師として働くようになるのは24歳からであるため、20代では社会人経験が少ないです。
ただ20代での転職では、病院薬剤師や一般企業を含めどのような職場であっても受け入れられる可能性が高いというメリットがあります。社会人経験が少なくても、若いので柔軟性があるからです。
そのため、「病院薬剤師へのあこがれが残っている」「いまのうちに一般企業を経験したい」「早めに調剤スキルを磨きたい」など、何事も挑戦できるのが20代です。
ただ、20代では働き出して数年のうちに転職することになるため、求人先の会社は「また短い期間で転職するのではないか」という不安を感じています。そこで、こうした求人先の不安を面接などで取り除く必要があります。
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30代での転職
一方、30代では新たな挑戦を行える最後のチャンスになります。一般企業では、35歳になると転職が難しいとされています。これと同じことは薬剤師にもいえます。病院薬剤師や一般企業を含め、年齢による足切りがあるのです。
そのため、これらの業界へ挑戦したい気持ちをもっている場合、いますぐ決断しなければいけません。
一方、調剤薬局やドラッグストアであれば未経験であっても転職できます。未経験を受け入れてくれる薬局が存在するため、そうした求人へ応募するのです。
ちなみに、30代では結婚して家庭をもったり、妊娠・出産などのよってライフステージが変わったりする人が多くなります。そのため、年収アップや残業時間を含め、労働条件の良い職場へ転職する人はたくさんいます。
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40代での転職
20代や30代とは異なり、40代での転職先は調剤薬局やドラッグストア(調剤併設ドラッグストア)に限られてきます。それなりの知識やスキルを磨いている人でない限り、病院や一般企業への転職は厳しいです。
ただ、ハイキャリアでの転職を実現できるようになるのが40代でもあります。それまで同じ業界内で活躍しているという条件はありますが、「調剤薬局の管理薬剤師やエリアマネージャー候補として転職する」など、これまでの経験を活かして年収アップを含めた転職が可能になります。
もちろん、調剤未経験での転職は40代でも可能です。しかし、このときは経験ゼロからのスタートになるため、ハイキャリアでの転職とは異なり「最初は年収が下がっても良い」と考えることのできる人の方が転職で成功しやすいです。
また、女性の場合は育児がひと段落して復帰するため、パートや派遣などで薬剤師を開始する人も多いです。
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50代や定年後の転職
50代で転職するとなると、最後の転職にしなければいけません。転職理由は年収アップや育児が落ち着いたことによる復職など、人によってさまざまです。
このとき、定年後に薬剤師として働くことまで見据えている人の場合、必ず50代のうちに「定年後も良い環境で働ける職場」へ転職しておかなければいけません。定年後の労働環境を整備している薬局は少なく、早めの対策が必要です。
もちろん、定年後は悠々自適に過ごしたいと考えている人であれば関係ない話です。ただ、年金の額は非常に少ないので定年後もアルバイトや派遣などの形で活躍する人は多いです。
そのため、調剤未経験の人が早めに調剤薬局で経験を積むために転職することもあります。
50代の転職で重要なのは、謙虚に振る舞うことです。器機類の操作を含め、20代の若い人よりも仕事を覚えるのが遅いにも関わらず、年収は高くなってしまう高齢薬剤師は敬遠されやすいです。そこで、少なくとも謙虚な気持ちで職場になじむことはしっかりと行うようにしましょう。
最初は大変ですが、若い人に対して年齢に関係なく「教えてもらう」という態度で接し続けることができれば、半年後には仕事に慣れて活躍できるようになります。
なお、高齢での転職では正社員にこだわらずパート(アルバイト)や派遣での勤務形態も考慮しましょう。男性薬剤師であっても、50代で派遣での薬剤師をしている人はいます。
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転職で失敗しないための考え方
それでは、実際に転職するにあたって失敗しないためにはどのようにすればいいのでしょうか。転職したとき、「研修があると聞いていたのに、実際は研修がなく指導もされない」「残業がないと聞いていたのに、実際は毎日2時間ほどの残業がある」など、聞いていたことと実態が異なることはよくあります。
こうしたとき、求人票の内容と違うために転職したことに疑問を感じ、後悔してしまいます。これでは何のために転職したのか分からないため、必ず事前に対策を練る必要があります。
優先順位をつける
転職をするにあたって、必ず行わなければいけないことがあります。それは、「絶対に譲れないものを3つ書き出す」というものです。年収、残業時間、勤務地、薬剤師数など働くときの条件は無数に存在します。この中で重要なものをピックアップするのです。
また、その譲れない条件の明確な理由をいえるようにしておきましょう。そうでなければ、希望条件がぼんやりするためです。
例えば、子育てのために残業なしで帰宅できる職場を希望するとします。しかし、「残業なしの職場がいい」とはいっても、どのような条件の求人が最適なのか分かりません。
まず、「17:00で定時退社の会社」と「18:00で定時退社の会社」ではまったく様子が異なります。また、「残業時間は完全ゼロ」がいいのか、それとも「週3日程度は1~2時間ほどの残業が発生しても問題ない」という条件でも大丈夫なのかという違いがあります。
また、残業なしで応募するとなると、それだけわがままを聞いてもらうことになるので年収は下がってしまう可能性が高いです。それについて、納得できるのかという問題があります。
そのため、単に希望条件の羅列するのではなく、その理由も含めて具体的に転職するときの希望条件を記さなければいけません。
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妥協できるポイントを明確にする
そうして優先順位をつけ、理由や具体的内容を明らかにした後、今度は妥協できるポイントについても明確にしましょう。
当然ですが、すべてにおいて満点の求人は存在しません。例えば、年収アップを目指す場合は当然ながら忙しい求人へ応募する必要があります。楽に仕事を行い、給料も高いという都合のよい求人は世の中に存在しません。
そのため、すべてを満たした求人を頑張って探そうとするのではなく、妥協できる部分についてもあらかじめ明らかにしておきましょう。
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転職エージェントにありのまま伝える
優先順位や妥協できるポイントを確認したら、恥ずかしがらずにありのままのことを転職サイトのコンサルタントに伝えるようにしましょう。当然、具体的な希望条件を伝えた方がピッタリの求人を紹介してくれるようになります。
薬剤師の人は真面目な人が多く、希望する年収よりも低めに伝えるなど、本当の希望条件を言わない人が多いです。ただ、これはミスマッチにつながるだけなので絶対に行わないようにしましょう。
他にも、女性であれば不妊治療のために転職する人は意外とたくさんいます。こうした言いにくい理由についても、正直に伝えた方が良い転職を実現できます。
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求人票だけで判断しない
しかし、それでも転職で失敗する薬剤師は後を絶ちません。この理由としては、求人票だけで判断して転職先を決めてしまう人が多いからです。
求人票には当然ながら良いことしか書かれていません。ただ、その求人票に書かれていることが本当かどうか確かめずに就職先を決めてしまうのです。その結果、求人票には残業なしと書いてあったにも関わらず、実際には毎日1~2時間の残業があるなどのミスマッチを生じます。
また、求人票に書かれてある高年収につられて応募し、転職を完了したものの「毎日深夜まで残業がある」「社長がワンマンで人間関係が劣悪」など、訳ありの求人であることは珍しくありません。
求人票に書かれてある条件だけで判断して転職先を決めると、高確率で転職で失敗するので行わないようにしましょう。
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職場見学を実施する
さらに、転職するにあたって職場見学を実施することは非常に重要です。私も新卒で入社した会社を退職し、新たに調剤薬局へ転職するときは職場見学を実施しました。もちろん、職場見学ですべてを把握するのは無理ではあっても、大まかな雰囲気は把握できます。
「管理薬剤師が気さくな人だった」「薬局内が常に慌ただしそうだった」「病院の薬剤部が地下にあり、常に暗い」などは実際に職場見学しなければ分かりません。
特に大手チェーン薬局へ転職するとき、本社(または支店)で面接を受けることになります。ただ、実際に働くのは調剤薬局での「現場」であり、本社ではありません。そのため、必ず現場に出向いてこれから働くかもしれない職場を確認しておく必要があります。
転職サイトのコンサルタントに頼めば、面接後(または面接前)に必ず職場見学を調整してくれます。転職の際、職場見学は必須の工程なので実施するようにしましょう。
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転職するときの時期を確認する
それでは、薬剤師が転職するときのタイミングとしてはどのようなものがいいのでしょうか。人によって異なりますが、よくある質問について確認していきます。
退職のタイミングは転職先が決まってからの方がいいのか
実際に転職するタイミングについて、「いまの職場に働きながら転職活動を進める」「退職した後、じっくりと就職先を探す」の主に2通りがあります。どちらを選択するのかについては、本人次第です。
薬剤師としてのキャリアに穴をあけたくなく、収入を途絶えさせたくない場合は働きながら転職活動をするといいです。一般的には、この方法によって転職を進める人が多いです。
ただ、「休息期間を設けたい」「海外を旅したい」「旦那の転勤による退職であり、次の勤務地が分からない」などの理由がある場合、退職した後に転職先を探すようになります。あなたの置かれている状況によって、転職のタイミングは違ってきます。
転職活動の期間はどれくらいか
また、転職サイトなどに登録して求人を探すことになったとき、多くの薬剤師はどれくらいの期間で転職を完了しているのでしょうか。これについては、2週間から1ヵ月程度で転職を完了させることが多いです。
1週間などのスピード転職をする人の場合、多くは求人票に書かれている条件だけで判断しているケースが多く、転職で失敗しやすいです。そこで、ある程度の時間をかける必要があります。
ただ、転職活動期間が長いのも問題です。当然ながら、転職エージェントはあなたに良い転職を実現してもらいたいと考えています。そのため、良い求人であるほど最初に提示されます。
このとき、ずっと求人を断り続けてもいいですが後に提示される求人であるほど「家から遠い」「年収が低い」など条件の悪いものになってしまいます。そのため、どれくらいの期間をかけて転職するのかについて、上限を設けるといいです。
転職活動はどれだけ長くても2~3ヵ月です。半年もかけて転職活動をしているのは考えられないため、あなたが望む条件を明確にしたうえで転職活動に臨みましょう。
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転職市場では年齢が若いほど価値が高い
さて、転職を行う上で必ず認識しなければいけないことがあります。それは、「転職市場では年齢が若いほど市場価値が高い」という事実です。
スキルや経験がなかったとしても、若い人の方が重宝されます。いくら経験豊富な薬剤師であったとしても、年齢が高いとそれだけで価値は低くなります。これについては、病院薬剤師や一般企業を含め年齢制限を設けていることからも理解できるはずです。
調剤薬局や病院を含め、行う作業はほとんど同じです。たとえ年齢が高くても、仕事内容は大きく変わりません。もちろん、マネージャー職など人を管理する立場であると仕事内容は変わります。ただ、現場で仕事をする上でそこまで仕事内容に大きな違いはないのです。
むしろ、年齢が高くなるほど「病院での当直(夜勤)を頼みにくい」「遅くまでの残業を嫌がる」「機器類を覚えるのが遅い」など弊害がおきます。それにも関わらず高齢であるほど高年収を要求するため、薬剤師では年齢の若い人の方が喜ばれるのです。
こうした事実を認識した上で、実は最も良い条件で転職できる時期は「いま」だといえます。現在の職場環境を考え、早めに転職した方が良い環境で就職することが可能になるのです。
転職サイトを活用するときの注意点
ここまで、転職を行うときに重要な考え方について述べてきました。ただ、実際に転職活動を行うときは転職サイトに登録して実施するのが一般的です。
多くの薬剤師が転職サイトを活用するのは、当然ながら理由があります。まず、年収や労働条件を含めすべてプロが交渉してくれます。これらを自ら交渉するのは現実的ではありませんが、プロが代わりに行ってくれるのです。
そのため、既に就職したい会社が決まっていても、わざわざ転職エージェントへ登録して年収や労働条件について交渉してもらう人が多いです。これは、プロを通して交渉してもらった方が良い条件で転職できるからです。
また、無数にある条件の中から自分にあう求人を探すのは至難の業です。そこで、多くの求人を抱えている転職サイトを活用するのです。
特殊案件は転職サイトに任せるべき
何となく転職したい場合、転職エージェントを活用する必要はないかもしれません。ただ、「何となく」での転職は高確率で失敗するため、そのときは「そもそも転職しない」という選択をする方が適切です。
そうではなく、転職を検討する際は何かしらの目的があるはずです。このとき、特殊案件に該当する人では自らの力だけで目的に合った求人を見つけるのは難しいです。
例えば、「東京で年収600万円の求人」はほぼ存在せず、特殊案件に該当します。他にも「育児の関係で17:00までに帰れる職場を探したい」「50代の高齢だが転職したい」など、これらは求人数が非常に少ない特殊案件です。
このように考えると、意外と特殊案件に該当している人は多いです。これらの求人を自分で探しても見つけることは不可能に近いため、多くの薬剤師は転職サイトに頼ります。
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複数サイトを用いる
ただ、このとき注意しなければいけないこととして、「複数サイトを用いらなければ転職に失敗する確率が高まる」ということです。つまり、同時にいくつもの転職エージェントを活用する必要があるのです。
転職サイトによってコンサルタントの質は異なります。たとえ大手であっても、ダメなコンサルタントは存在します。
良いコンサルタントに当たればいいですが、相性の合わない人に当たってしまった場合、転職で失敗してしまいます。
「病院を希望しているのに、なぜか薬局の求人を紹介される」「無理やり、転職を推し進めようとしてくる」「親身になって相談にのってくれない」など、残念ながらこうした転職サイトのコンサルタントが存在することも事実です。
そのため、これらの転職エージェントに当たってしまい、誠実さを感じられない場合は遠慮なく排除するようにしましょう。このとき、「御社のサービスを活用して転職することはない」と連絡すれば問題ありません。
転職は一生を左右するため、安易に転職することほど危険なものはありません。薬剤師としてのキャリアに傷をつけないためにも、ダメなコンサルタントとは早めに縁を切り、良い求人を紹介してくれる転職サイトとだけ付き合うようにしましょう。
転職エージェントの質を見極め、ごり押しには屈しない
なお、こうしたことを理解していたとしても、転職サイトのコンサルタントによるごり押しに屈しそうになることがあります。例えば、面接を受けて内定が出た後に「内定が出たら必ず転職しなければいけない」などのようにいわれてしまうのです。
ただ、基本的に薬剤師が転職するときは一人あたり3社以上の面接を受けるのが基本です。これらのうち、全部から内定をもらうことがあります。当然、実際に入社できるのは1社だけなので、この場合は転職エージェントが内定を出した他の会社に対して断りの電話をいれます。
そのため、薬局や病院にとって「面接をして内定を出した後、断られることは普通」なのです。この事実を理解すると、たとえ面接を受けて内定が出たとしても、断って問題ないことを理解できると思います。
また、それでも強引にいってくる転職エージェントに対しては「内定を承諾した証拠(エビデンス)を提出してほしい」など毅然とした態度で接するようにしましょう。そうして、自分のことしか考えていないコンサルタントとは縁を切るといいです。
ただ、ダメなコンサルタントがいれば優秀な転職エージェントも存在します。そこで、複数登録した転職サイトの中から選りすぐりのコンサルタントだけを残し、彼らを活用しながら転職活動を継続するといいです。
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・薬剤師の転職で面接し、採用後に薬局や病院の内定辞退は可能か
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特に下記のページはよく読まれている人気記事であるため、転職に関して少しでも疑問や不安がある方は参考になるはずです。
薬剤師が転職するとき、求人を探すときにほとんどの人は転職サイトを活用します。自分一人では、頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。
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インタビュー記事:薬剤師の転職サイト
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