薬剤師の転職サイトは紹介会社(薬剤師専門の転職支援会社)が運営しています。彼らを活用すれば、無料で希望先の薬局や病院、ドラッグストア、企業などに転職できます。

ただ、利用する転職サイトによって、希望条件に合う適切な転職先を紹介してもらえるかどうかが違ってきます。しかし、どのような紹介会社を活用すれば優位に転職を成功裏に導くことができるかについて、理解できている方は少ないです。

そこで、薬剤師の転職サイトを活用するときの注意点をいくつか述べていきます。

転職サイトへの登録は3社以上

実際に転職サイトへ登録するとき、基本は複数社にしましょう。1社だけでは、多くの場合で失敗してしまいます。

これは、人によって担当コンサルタントとの相性があるからです。そのため、1社だけに決めている状態では、運悪くダメな担当者に当たってしまったときに最悪です。

また、分かりにくいかもしれませんが、転職サイトによって強みや弱みがあります。大手企業の求人をたくさんもっていることがあれば、求人票にも載っていない高額求人を引き出せる会社もあります。

こうした違いがそれぞれあるため、実際に転職サイトを活用するときは複数に登録し、在籍するキャリアコンサルタントとやり取りを行うようにするのです。

家や車の購入など、人生の転機となる大きな買い物では複数の会社から見積りを取って比較検討するのが当たり前です。これと同じように、転職でも就職先によってその後の人生が大きく変わるため、複数社と比較検討する必要があります。

このとき、あなたの転職が成功するかどうかは、前述の通り「担当してもらう転職サイトのコンサルタントとの相性が合うかどうか」にかかっています。こればかりは実際に登録して話してみたり会ってみたりしなければ分からない部分です。

例えば、担当コンサルタントによっては、あなたの意見を聞かずに希望としていない職種を勧めようとすることがあります。このような場合はミスマッチであるため、意見をくみ取ってくれるコンサルタントに担当してもらう必要があります。

1社だけでは「そのコンサルタントが良いかどうか」が分からないため、かなりにリスクを背負うことになります。そのため、3社以上の紹介会社を活用する人が多いです。

できるだけコンサルタントを活用する

また、転職サイトへ登録するのであれば、できるだけ紹介会社のキャリアコンサルタントを活用することを心がけましょう。「希望する年収」「勤務地」「通勤時間」を含め、できるだけ細かく条件を言いましょう。

ここであなたが遠慮することはないです。無料のサービスとはいっても、転職サイトは1人の薬剤師を紹介することで100~150万円の紹介料を紹介先の薬局や病院、企業からもらいます。

この事実を考えれば、転職サイトのコンサルタントをフル活用しても引け目を感じることはないはずです。「このようなことを言ったら迷惑をかけるかな」などとは思わず、最初から本音を言うようにしましょう。

そうすると、転職サイトのコンサルタントは転職に関するあなたの詳細な希望を知ることができます。これが、良い求人の紹介に繋がります。信頼関係を築くのも早くなるため、メリットしかありません。

転職サイトの特徴を見極める

また、紹介会社によって大きく特徴が異なります。ただ、これまでに転職経験が少ない人であれば、転職サイトごとにどのような違いがあるのか分からないかもしれません。

自分に合った転職サイトを活用しなければ、早期退職など転職で失敗してしまいます。こうした事態を避けるためにも、転職サイトの特徴を見極めなければいけません。転職による違いとしては、以下のようなものがあります。

「たくさんの求人の提示」と「厳選した求人の提示」

人によっては、求人票に書かれた条件を見たうえで自ら決定したいという人がいます。そうしたとき、転職サイトのコンサルタントと簡単なヒアリングしたあと、「それに合う求人がたくさん提示される」というスタイルの転職サイトがあります。

その中には高年収の求人があったり、大手企業の案件があったりとさまざまです。大手転職サイトになるほど、多くの求人を提示する方法が主流です。

一方で「薬剤師と1時間ほどの綿密なヒアリング」をすることによって、より的確な厳選された求人を3つほど提示するスタイルの転職サイトもあります。多くの求人の中から自分で選ぶというよりも、キャリアコンサルタントというプロの立場から良い求人を選んでもらうのです。

「電話だけで行う」のか、「面接同行まで行う」のか

また電話だけのやり取りなのか、面接同行まで行うのかも大きな違の一つです。求人を紹介する前、転職サイトのコンサルタントと実際に会って話をするだけでなく、求人先の薬局や病院などでの面接に同行してもらえることがあるのです。

大手転職サイトであると、基本的に電話だけの対応になります。また、他の転職サイトであっても、電話だけのやり取りになることは多いです。

人によっては、転職サイトのコンサルタントと会うのを面倒に感じる人がいます。忙しい時間の中で調節しないといけないため、そうしたときは電話だけのやり取りで完結する転職サイトを活用するといいです。

また、スピード重視の転職を行いたい方は電話だけで完了する転職サイトが適切です。

一方でプロのキャリアコンサルタントから直にヒアリングを受けることで、より的確な求人を紹介してもらえるようになることがあります。面談の時間調節などが必要になるため、スピード転職は無理ですが慎重に求人を検討したい方に向いています。

面談を行ってくれる転職サイトであれば、前述の通り面接時も同行してくれることがほとんどです。面接同行をしてもらうとき、求人先(薬局や病院など)で条件面での交渉をコンサルタントが行ってくれることもあります。

その他、付随サービスは何があるのか

他にも、転職サイト独自の取り組みがあります。例えば、先に述べたような「面接で一緒に同行してくれる」ことは不随サービスの一つです。

他には、「ママ薬剤師のために保育所お探しサービスをしている」「転職完了後、条件通りの勤務になっているかどうかを含めたアフターフォローまでしてくれる」などがあります。

これについては、転職サイトごとにどこまで転職サービスを細かく行ってくれるのかが異なります。具体的な付加サービスについては、コンサルタントから聞くのが一番です。こうしたサービスについては、できるだけ活用するようにしましょう。

なお、地方へのUターン転職などでは、交通費を面談の際の企業に出してもらうように転職サイトのコンサルタントから交渉してもらうこともできます。このようなことでも、コンサルタントはあなたの大きな力になります。

転職で失敗する人の特徴

ただし、中には転職で失敗してしまう方がいます。これにはいくつか特徴があり、その一つとして「コミュニケーションを取ろうとしない」ことがあります。

例えば、中には「3社以上など転職サイトに登録したときにメールや電話がきたら面倒そう」と考えて1社しか登録しない人がいます。

しかし、前述の通りこれではリスクが大きいです。転職サイトには多くのコンサルタントが在籍しており、当たりはずれが大きいからです。希望とはまったく違う求人を提示してくるコンサルタントも中にはいるため、1社だけに登録してこうした人が担当になるとミスマッチが起こります。

これを避けるため、必ず複数の転職サイトを比較検討しなければいけません。

また、どれだけ良いコンサルタントに当たったとしても転職で失敗することがあります。それは、電話での連絡を拒否するケースです。

必ず電話でも連絡を取るようにする

例えば、電話が嫌だからといってメールだけで済ませようとする人がいます。また、良い求人だけをメールで送ってもらうように指示する人がいます。

しかし、実際に電話で話したり会ったりしなければ、その人が望む求人は分かりません。また、「電話はかけないでくれ!」と言われてしまえば、コンサルタントも人間なのでやる気が失せてしまいます。その結果、あなたに良い求人はまわってこなくなります。

そもそも、薬剤師は人と接することになるのでコミュニケーション力が要求されます。疑義照会するときは必ず電話ですし、たとえ企業の薬剤師であっても電話を使用する機会は多いです。そうしたことを考えると、自分の人生に関わる転職という場面で「電話なし」の要求をするのは考えられません。

電話可能な時間を伝えておく

同じように、「平日は忙しいから土日だけに電話してほしい」など、コンサルタントの活動を制限するのも好ましくないです。

求人は水物であるため、良い求人であるほど数時間後には他の人に取られてしまいます。そのため、5分くらいでもいいので平日に電話できる時間を設けるようにしましょう。

このように、転職サイトを活用するときはいくつかの注意点があります。紹介会社によってそれぞれ特徴が異なるため、その違いを認識した上であなたが望む転職サイトを利用するようにしましょう。

ただ、具体的にどのような違いや特徴があるのか分かりにくいのも事実です。そこで、より詳しい転職サイトごとの違いを「薬剤師転職サイトのオススメ比較ランキング」で解説しているため、参考にしてください。


薬剤師が転職するとき、求人を探すときにほとんどの人は転職サイトを活用します。自分一人では、頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や薬局、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「電話だけの対応を行う ⇔ 必ず薬剤師と面談を行い、面接同行も行う」「大手企業に強みがある ⇔ 地方の中小薬局とのつながりが強い」「スピード重視で多くの求人を紹介できる ⇔ 薬剤師へのヒアリングを重視して、最適な条件を個別に案内する」などの違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。

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派遣薬剤師であれば、3ヵ月や半年だけでなく、1日などスポット派遣も可能です。「好きな日だけ働きたい」「多くの職場を経験したい」「今月、もう少し稼ぎたい」などのときにお勧めです。

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