薬剤師の転職先として最も一般的なのは薬局です。調剤薬局や調剤併設ドラッグストアへ転職することにより、調剤や監査、服薬指導(投薬)をすることになるのです。
このとき処方せん枚数の多い職場であれば、何人もの患者さんが訪れるので勤務する薬剤師の人数は多くなります。
ただ、薬局の中には一人薬剤師の店舗もあります。一人薬剤師とは、店舗に薬剤師が一人しかいないので調剤から監査、投薬までを自分だけで行うことを指します。しかも、一人薬剤師の店舗は非常にたくさんあります。
こうした一人薬剤師だと、店舗によっては忙しく辛いと感じることがあれば、患者さんが非常に少なく楽なケースもあります。そこで、どのように考えて一人薬剤師の求人を確認すればいいのかについて解説していきます。
もくじ
一人薬剤師は辛いのか?監査ミスの不安はどうする?
自分一人だけで薬局へ勤務するとなると、心配になることが多いです。通常だと調剤する人と監査する人を分け、ダブルチェックによって調剤過誤を防ぐことができます。
ただ、一人薬剤師の場合は監査を他の人に頼むことができません。たとえ事務が他にいたとしても、事務員が調剤や監査をするのは違法です。すべての作業を自分一人だけで行わなければいけないのです。
そのため、どうしても薬の数をミスしたり、種類を間違えたりすることが多くなります。ミスによるクレームが多くなるのは必然のため、一人薬剤師が辛いと感じる人が多いです。
特に一人薬剤師がきついのは、勤務して最初の2週間から1ヵ月ほどまでの間です。これは、薬局の棚に置かれている薬の位置が分からず、どこに何があるのか把握していないからです。事務担当がいればまだいいほうですが、これが本当に一人だけでの勤務であると聞ける人もおらず、慌ててしまいます。
さらに患者さんが多く押し寄せてくる薬局の場合、自分一人しかいないのに何人もの患者さんを待たせることになります。そうなると、よけいクレームが入ってパニックに陥ります。
・患者さんと一緒に確認するとミスを防げる
なぜ、一人薬剤師でこうした状況に陥るのかというと、すべて一人だけで何とか対処しなければいけないからです。一人だと、調剤や監査の段階でミスが起こるのは当然です。どれだけベテランの薬剤師であっても、完璧でない以上はミスの不安がつきまといます。
そこで一人薬剤師の場合、患者さんを監査役にするのが適切です。実際、一人薬剤師で勤務するほとんどの人が患者さんを監査役にすることで調剤ミスを防いでいます。
例えば薬を渡すとき、調剤した後はすぐに投薬の窓口へ患者さんを呼び、一緒に薬の種類や数を確認して、その場で輪ゴムで止めるようにするのです。
当然、このときに調剤ミスをしていることに気づくこともありますが、そのときは「すみません。薬を取ってきますね」と伝え、やり直すだけで問題ありません。
これは調べ物をするときも同様です。ガラス張りの調剤薬局や調剤併設ドラッグストアは多く、薬局内で調べるからこそ「これだけ待っているのに休んでいる!」と患者さんに誤解されるわけです。そこで先に患者さんを窓口に呼び、投薬を実施してしまうのです。そして患者さんと一緒に監査をした後、患者さんから質問されたり、疑問点が出たりしたとき目の前で調べるのです。
「確実なことをお伝えする必要があるので、少し待ってください」と伝え、薬局の中へ戻って引きこもるのではなく、患者さんの目の前で調べることに意味があります。
医師であっても、患者さんの目の前で本を開いて調べるのは普通です。これと同じように、目の前で調べれば「自分のために調査してくれているので、時間がかかるのは仕方ない」と考えてくれます。他の患者さんにしても、投薬している場面であれば「あの薬剤師は仕事をしている」と考えてくれます。
以下の書籍を活用するとき、薬局内で調べるのではなく必ず患者さんと会話をしながら本を開き、同時に服薬指導も行うのがコツです。
一人薬剤師だと、ミスがあったり、患者さんが続いたりしたときに待たせるクレームを心配する人が多いです。ただ、少しやり方を変えるだけでそうしたミスの不安をなくし、クレームを劇的に少なくすることが可能なのです。そうすれば、辛いと思う場面が少なくなります。
店舗での休憩時間を確保することは可能か
また、他にも一人薬剤師がきついと感じるものの一つとして、「店舗での休憩時間」があげられます。これについては、実際のところどうなのでしょうか。一人薬剤師だと、トイレや昼食の時間もないように思えてしまいます。
店舗の休憩時間については、確かに一人薬剤師だとほぼなくなります。患者さんが途切れたときにトイレに行くしかありません。
それでは、実際に休憩を取るときはどのようにすればいいのでしょうか。休憩を取るとはいっても、休憩中に患者さんが来店すると薬剤師がいなくて処方せんを患者さんに渡すことができず、困ってしまいます。
そこで、以下のようなプラカードを受付に掲げることになります。
トイレの場合は上の写真のように「5分で戻ります」と付け加えれば問題ありません。
昼食の場合であるなら、調剤薬局であれば患者さんに呼び鈴を鳴らしてもらうことがあります。調剤併設ドラッグストアなら、患者さんから他の一般レジスタッフに声をかけてもらうことで、裏の部屋で昼食をとっている薬剤師に知らせることがあります。
いずれにしても、このようなプラカードを活用することになるので、休憩時間はどうしても少なくなると考えてください。休憩時間が1時間と求人票に書かれていても、そのようになることはほぼありません。
・ドラッグストアでなければ昼休憩は確保できる
あらゆる処方せんを受け付ける面対応薬局や調剤併設ドラッグストアだと、昼ごはんの時間が少なくなります。
ただ、クリニックの前にある薬局であれば昼休憩については問題なく確保できます。クリニックや病院自体が昼休みの時間を設けていることが多いからです。その場合であれば、当然ながら薬局も昼休憩の時間を確保できるようになります。
・休みを取りにくいのも一人薬剤師の特徴
ただ、他の店舗のように何人もの薬剤師が在籍しているわけではないため、たとえ有休休暇が貯まっていたとしても休みを取ることはできません。非常に休みを取りにくいのが一人薬剤師での店舗勤務なのです。
ヘルプ体制の整っている薬局であれば問題ありませんが、ヘルプとはいっても「月曜から土曜のうち、1日だけヘルプで入ってもらうことで休みを取得し、何とか週休2日を確保する」のが基本です。法律で定められた休日以外には、有給休暇を含めた休みを取るのは非常に難しいといえます。
処方せん枚数が何枚から暇で楽なのか
このとき、何人もの患者さんが訪れる薬局だと仕事はきついものの、処方せん枚数の多くない調剤薬局や調剤併設ドラッグストアであれば、そこまで大変ではありません。基本は暇であり、処方せんがたまに来るくらいであれば非常に仕事が楽です。
待合室に何人もの患者さんが並ぶことのない落ち着いた薬局であれば、慌てて仕事を続ける必要もなく調剤でのミスや不安が少なくなります。
このとき、1日の処方せんが何枚までの薬局がいいかというと、25枚以下の薬局を考えるようにするのが適切です。
確かに薬剤師一人につき、処方せん40枚まで処理が可能だと法律で定められています。しかし、1日で40枚ほどの処方せんを一人でこなすのは非常に大変です。待合室に何人もの患者さんが並び、待たせることでクレームの嵐になります。
そこで、処方せん枚数が1日25枚以下ほどの暇な薬局で勤務することが適切です。
処方せんの1枚の単価は平均で9,000円以上(技術料 + 調剤料)となっています(参考:厚生労働省・調剤医療費の動向)。そのため、一人薬剤師で1日25枚の処方せんを調剤し、月20日働く場合の薬局の売り上げは以下のようになります。
- 1日25枚 × 9,000円 × 月20日 = 450万円
一人で月450万円もの売り上げを出せば、十分すぎるといえます。そのため、処方せんが1日25枚以下の調剤薬局や調剤併設ドラッグストアでも十分に利益がでるため、大きく貢献できます。
例えば、以下は処方せん枚数が1日20枚ほどの一人薬剤師での求人募集です。
面対応での調剤併設ドラッグストアであり、1日の処方せん枚数は多くないのでそれなりに暇であり、楽に仕事をすることができます。それでいて年収500万円からなので、条件は悪くないです。
・忙しさは事務員の有無でも決まる
なお、一人薬剤師の店舗とはいっても、事務の担当者がいるのかどうかによっても忙しさが違ってきます。
処方せんを受け付けて必要な書類を印刷するなどの簡単な処理ではあっても、これをあなた一人だけで行うのか、他の人が代行してくれるのかによって時間の使い方が異なってくるのです。
一人薬剤師の求人票を確認するとき、そこには「一人薬剤師(管理薬剤師)での募集」としか書かれていないことがほとんどです。そこで、実際に中途採用で応募するときは事務の担当者が常駐しているのかどうかを含めて確認しなければいけません。
違法になるので事務員が調剤や監査、服薬指導をすることはできないものの、その他の作業を行ってくれるだけでも非常に助かります。
新人や2年目は可能?何年目からの一人薬剤師が適切か
ただ、わりと暇な職場を目指すとはいっても新卒や未経験の新人薬剤師が一人薬剤師の職場へ転職するのはやめましょう。単純に、一人で対応できるだけの知識やスキルが伴っていないからです。
新人の状態であると、監査や投薬どころかピッキングの作業でさえもおぼつきません。また、勉強量が圧倒的に足りておらず、服薬指導をするにしても知識がないため、患者さんからの質問へすぐには答えられません。
通常であれば他の先輩薬剤師に聞けばいいですが、一人しかいない場合はすべて自分だけで解決する必要があります。そのため、一人薬剤師の店舗へ新人の状態から勤務してはいけません。
・新人から一人薬剤師の勤務・ヘルプをさせる薬局はブラック
なお、中には新人薬剤師の状態から一人薬剤師の店舗を任せる調剤薬局や調剤併設ドラッグストアがあります。そうした会社は残念ながら、かなりブラックだといえます。
知識が足りていない新人の状態で一人薬剤師をさせても、どのように対処すればいいのか分からず辛い状況に陥ってしまうのは当然です。その場合、職場環境が悪いので退職したいと考える薬剤師が非常に多くなります。
なお、当然ながら大手チェーン薬局になるほど店舗数が多くなり、一人薬剤師の店をたくさん保有するようになります。例えば、以下のような会社です。
- ウエルシア
- スギ薬局
- ツルハドラッグ
- 日本調剤
会社ごとに方針は異なりますが、転職時は「新人のときに一人薬剤師を避けることができるか」を確認しなければいけません。
・2年目からは一人薬剤師でも問題ない
それでは何年目から一人薬剤師が問題ないかというと、調剤経験2年目からになります。薬剤師の場合、2年目から一人店舗で店長をしたり、管理薬剤師を任されたりするのは珍しくありません。
1年間、きちんと仕事を覚えて新人の状態から脱すれば、ある程度の作業をこなせるレベルに到達するため、仕事を一人で担当できるようになると考えましょう。
人間関係のトラブルなく仕事ができるのは大きなメリット
一人薬剤師として働くとなると、どうしても「休みが確保できないのでは」「患者さんが多かったら大変なのでは」というデメリットに目が向きがちです。ただ、1日の処方せん枚数を確認すれば、業務が楽な薬局を探せます。
さらにいえば、面倒な人間関係の悩みがなくゆったりと仕事を行えるのが一人薬剤師です。
職場にいる薬剤師は一人だけであるため、当然ながら他の勤務薬剤師の顔色を伺うことはありません。事務がいる場合はシフトの調節などを多少は担当しなければいけませんが、管理するとはいっても事務一人だけなので特に面倒なことはありません。
これが事務員すらおらず、完全に一人だけの店舗であれば、患者さんがいないときは調剤室で薬の勉強をしてもいいし、他の作業をしても怒られることはありません。好きなように休みを取れないのはデメリットですが、人間関係の悩みがほぼ存在しないのは大きなメリットだといえます。
薬剤師の転職理由として、いつも人間関係が上位に挙げられます。人間関係での悩みや不安がなくなるため、一人薬剤師を敢えて選択する人は非常にたくさんいるのです。
年収・給料が高くなる一人薬剤師
なお、一人薬剤師として勤務する場合、一人で非常に高い収益を上げるようになります。前述のように、たとえ1日の処方せん枚数が25枚であっても、月の店舗売上は450万円以上です。
年間にするとわずか一人で5,400万円以上の売上に貢献するわけです。当然、処方せんの枚数が多ければさらに利益額は大きくなります。
こうした実情があるため、一人薬剤師の店舗へ転職すると一般的に給料が高くなります。たとえ東京や大阪、名古屋、福岡などの都市部であったとしても、最低で年収500万円からのスタートが普通です。一般的には、年収550万円からスタートします。
例えば、以下は東京の調剤薬局から出された高い給料を実現できる一人薬剤師の募集です。
ここでの薬局では、年収650万円以上と高収入です。勤務時間はある程度長いですし、これだけの高収入なので1日の処方せん枚数は40枚ギリギリくらいになると予想できます。
ただ、それだけの処方せんをこなすことで、東京や大阪などの都市部であっても、通常では考えられない給料を実現できるのです。
また、忙しい一人薬剤師でなく1日25枚以下の薬局であっても問題なく年収500万円以上は達成できます。実際、先ほど示した「1日20枚ほどのわりと暇な薬局」でも年収500万円からのスタートです。一人薬剤師で楽な職場を選んでも、高い給料を実現することができます。
・転職エージェントの利用により、一人店舗の求人を発見できる
このとき重要なのは、「あなたの希望する条件で優れた店舗を見つける」ことです。一人店舗とはいっても、以下のように勤務の条件や環境がまったく異なります。
- 1日の処方せん枚数
- 年収の提示額
- 医療事務員がいるかどうか
- 調剤薬局か、それとも調剤併設ドラッグストアか
- 昼休憩は存在するのか
挙げればきりがないものの、このように薬局ごとに特徴が違います。そうしたとき、一人で満足のいく求人を探すのはほぼ不可能なので、ほとんどの薬剤師が2~3社以上の転職サイトを並行して利用します。
転職エージェントごとに保有求人は異なりますし、転職サイトの担当者との相性もあります。そこで、いくつもの転職サイトを利用することで適切な求人を提示してもらい、希望する一人薬剤師の店舗への転職を果たすようにしましょう。
パート・アルバイトや派遣の収入も高め
なお、一人薬剤師で高収入を実現できるのは正社員だけではありません。パート・アルバイトであっても最初から高い収入を実現することができます。すべて一人だけで業務をこなしつつ、薬局へ大きな売上をもたらすことになるため、時給2,000円からスタートするのでは条件が悪すぎるためです。
退職して新たな転職先を探すとき、調剤経験のある人が高時給を考えるのであればパート・アルバイトとして勤務しても問題ありません。
例えば、以下は神奈川県横浜市の調剤併設ドラッグストアの募集です。
「一人薬剤師」と求人票に記載のあるパート・アルバイトの募集です。時給は2,600円からと高めです。
なお、求人票には未経験やブランクありでも歓迎とありますが、正直おすすめしません。既に述べた通り、新人では知識やスキルが圧倒的に足りておらず、仕事をしてもきついだけです。必ず2年目以上の経験者が一人薬剤師のパート・アルバイトを選択するようにしましょう。
・派遣でも問題ないが覚えることが多い
なお、このとき一人店舗での派遣を検討しても問題ありません。一人薬剤師での派遣であると、さらなる高い収入を得ることができます。
例えば、以下の派遣求人では時給3,500円からとなっています。
「一人薬剤師」と求人票に記載されてあることから、一人で派遣業務を担当することになります。一般的に派遣薬剤師は時給3,000円以上ですが、一人薬剤師であると時給3,500円以上が適切です。なぜ、このように高い給料になるかというと、一人薬剤師だと行うべきことが圧倒的に増えるからです。
一般的な派遣薬剤師だと服薬指導がメインです。棚のどの位置に薬があるのか分からず短期間だけ働くために、薬局のルールを覚えて棚の位置を把握することはしません。したがって、患者さんへの投薬に専念します。
ただ、一人薬剤師だとそうはいきません。自ら調剤しなければいけないため、一般的な派遣に比べてかなり大変な作業になります。
確かに派遣薬剤師で一人薬剤師をする場合は、時給が高いです。ただ、短期間でいくつもの店舗を転々することを考えたとき、薬局を変えるごとにゼロから覚えなおさなければいけません。これに納得できる人だけ、一人店舗の派遣薬剤師をするようにしましょう。
病院でも一人薬剤の求人が存在する
なお、割合は少なくなりますが病院でも一人薬剤師をすることがあります。総合病院だと一人薬剤師はないですが、慢性期病院や専門病院(精神科、整形・リハビリなど)、小規模病院では薬剤師の数が非常に少ないため、場合によっては一人薬剤師での勤務になるのです。
当然、数は少ないものの病院で一人薬剤師の中途採用の募集も存在します。例えば、以下は東京から出された慢性期の療養型病院での求人です。
「一人薬剤師」と記載されていることから、一人での病院勤務になります。薬剤の調整や病棟業務を一人で行うことになりますが、こうした職場へ転職することも可能なのです。
ただ、当然ながら薬局と病院は大きく業務内容が異なります。そのため、病院での一人薬剤師を行う場合は「転職時に何ヵ月かの引継ぎ期間はあるのか」「どのような仕事内容がメインになるのか」を含めて確認するようにしましょう。
・病院の一人薬剤師はゆったり働ける
すべて院外処方している慢性期や専門の病院であれば、そこまで忙しくなることはありません。悪く言えば刺激の少ない職場であり、よく言えば暇で楽になるケースが多いです。
薬局のように完全一人ではなく、多職種の人とも頻繁に会うので人間関係の問題を完全にゼロにできるわけではありません。ただ、それでも薬剤師同士の人間関係のトラブルを避けながら、病院薬剤師として活躍することもできるのです。
求人数から見ると病院での一人薬剤師求人の割合は少ないものの、転職サイトを活用すれば問題なく発見できます。
一人薬剤師で条件の優れた職場を目指す
医療事務の担当者が調剤するのは違法になるため、一人薬剤師だとすべて一人で調剤から監査、服薬指導までを行わなければいけません。そのために不安が多く、普通に作業していたらミスが多くなります。ダブルチェックができないからです。
そこで、患者さんを巻き込んで一緒に薬を数えたり、調べ物をするときでも患者さんの目の前で本を開いたりなど工夫をすれば、たとえ一人薬剤師であってもミスやクレームを大幅に減らせるようになります。
さらには人間関係の悩みがなく、高年収を実現できるのが一人薬剤師です。ただ、いまの職場を退職して一人薬剤師の店舗へ転職するにしても、勉強をしてある程度の知識をつけた調剤経験2年目以降が適切です。新人では無理なので、経験のある薬剤師が管理薬剤師として一人店舗への転職を考えるといいです。
正社員に限らず、パート・アルバイトや派遣を含めて検討することで、問題なく一人薬剤師としてのんびり勤務できるようになります。デメリットはありますが、メリットも大きいのが一人薬剤師です。転職時は1日の処方せん枚数を確認しながら、適切な求人先を選ぶようにしましょう。
薬剤師が転職するとき、求人を探すときにほとんどの人は転職サイトを活用します。自分一人では、頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。
一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や薬局、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。
ただ、転職サイトによって「電話だけの対応を行う ⇔ 必ず薬剤師と面談を行い、面接同行も行う」「大手企業に強みがある ⇔ 地方の中小薬局とのつながりが強い」「スピード重視で多くの求人を紹介できる ⇔ 薬剤師へのヒアリングを重視して、最適な条件を個別に案内する」などの違いがあります。
これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。
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インタビュー記事:薬剤師の転職サイト
・ファーマキャリア
薬剤師求人の中でも、「どこにも載っていない難しい案件」を探すことに特化した、オーダーメイド求人の発掘を行っているファーマキャリアさまへ取材しました。