薬剤師であると、ストレスの大きい職場で働くようになってしまうことは多いです。ストレスフルな状態が続くと思い悩むようになり、症状が重くなるとうつ病や不安障害などの精神症状を発症してしまうことがあります。

実際のところ、精神科の医師がストレスによってうつ病になることはよくあります。そのため、薬剤師が多大なるストレスを受けた結果としてうつ病を発症したとしても、恥ずかしいことではありません。抗うつ薬をピッキングし、服薬指導していた自分が抗うつ薬を飲むようになることは珍しくないのです。

それでは、実際にうつ病や強迫性障害、不安障害を発症してしまったり、そこまでいかなくてもストレスを受ける職場で働いていたりした場合は、どのように対処すればいいのでしょうか。

ストレスの多い職場であると、気分が重かったり体調がすぐれなかったりします。心の病気は大きな問題であるため、適切に対処しなければいけません。そこで、大きなストレスのある職場環境に身を置くとき、どのように対処すればいいのかについて確認していきます。

ストレスを受けたときの体調変化

薬剤師であるなら、「大きなストレスを受けることによって、体調が悪くなる」ことは既に知っていると思います。ストレスを受ける状態が続くと自律神経が乱れ、最終的にはうつ病になります。

そこで、「仕事を行う上で、どのような体調の変化が起こるのか」をまずは理解しておきましょう。

・動きが遅くなる

大きなストレスが続くと「やる気がでない」「物事に集中できない」などの症状が表れるのは、薬剤師であれば誰でも知っています。これはつまり、動きが遅くなることだといえます。

やる気が出ないために行動できず、物事を決められず、疲れが取れません。その結果として、仕事の効率が落ちるなど、時間をうまく活用することができないのです。単純作業ができなくなり、仕事でのミスが増えることにもつながります。

また、気分の落ち込みによって、活発に活動することができません。ただ、仕事であると強制的に頑張らないといけない場に身を置くことになるため、これがさらなるストレスを引き起こして症状を悪化させます。

ちなみに、ストレスによってうつ病を発症すると、朝起きてもベッドから起き上がれなくなります。「仕事に行かなくてはいけない」ことは分かっているものの、うつ病によってベッドから起きることを体が拒否するのです。

本来、ここまで症状が進行する前にいまの職場で働くことを考え直さなければいけません。

・睡眠障害

ストレスによって睡眠障害が起こるようになります。これは軽度のうつ病の症状でもあります。

睡眠障害では夜に眠れなかったり、朝早くに起きてしまったりします。ストレスによって不眠症に陥ってしまうのです。また、たとえ寝ていたとしても、あまり眠れていないように感じることがあります。場合によっては逆に眠りすぎてしまったり、常に眠かったりすることもあります。

こうした睡眠障害を発症することによって、仕事にも影響が出てしまいます。この状態でさらにストレスのある職場で頑張ると、症状が悪化していきます。

・自律神経症状が表れる

そうしてストレスのある環境にいると、体にも症状が表れてくるようになります。このときは主に自律神経症状が表れます。

うつ病であったり、大きなストレスを受けたりすると、体を活発に動かす「交感神経」や、体を休ませる「副交感神経」のバランスが崩れるのです。その結果、便秘や頭重(頭を重く感じる)、動悸、フラフラ感を覚えるようになります。

先ほど、うつ病ではベッドから起き上がれなくなることを説明しましたが、これは「動く神経」である交感神経の働きが悪くなるからです。強くストレスを浴び続けると動くことすらできなくなってしまうのです。

なぜ、薬剤師が多くのストレスを受けるのか

それでは、なぜ薬剤師がうつ病を発症するのでしょうか。いくら薬や医療のことを薬剤師が知っているとはいっても、ストレスを完全に避けることはできません。そのため、うつ病患者に薬を渡していた自分がうつ病を発症することがあるのです。

生活習慣病(糖尿病、高血圧など)を解消するためには、食事や運動などの生活習慣を変えれば問題ありません。

ただ、ストレスの多い状況を変えるためには簡単ではありません。「ストレスを避ければいい」ということは分かっていたとしても、実際のところ避けるのが難しいのです。

それでは、どのような職場環境によって薬剤師が大きなストレスを受けているのかを記します。

・狭い人間関係

薬剤師の転職理由の上位には、常に人間関係の問題があります。薬剤師は狭い世界で働くことになります。調剤薬局やドラッグストアでは一つの店舗でずっと勤務することになりますし、病院であっても毎日顔を合わせる人は決まっています。

こうした職場では、同僚が良い人ばかりであれば非常に働きやすいです。ただ、全員があなたに対して良く接してくれるわけではありません。薬剤部長や管理薬剤師による対応があなただけ厳しかったり、苦手な人が職場にいたりすることはよくあります。

病院薬剤師であれば、看護師など他職種の人との関係性が悪くなることで仕事を行いづらくなることもあります。

実際に薬剤師では、たとえ入社したばかりの新卒薬剤師であっても転職することがあります。これは、人間関係が劣悪だったことによるものがほとんどです。それだけ、薬剤師にとって人間関係は重要になります。

・労働環境が悪い

さらに、労働環境も関わってきます。残業が多いなど、いつも夜遅くまで残って働かなければいけない薬局や病院が存在するのです。

病院薬剤師であれば、ここに当直・夜勤の問題も加わります。精神的なストレスに加えて、夜勤という物理的なストレスも重なるのです。

また、単に残業が多かったり当直があったりするだけが労働環境の問題ではありません。

例えば妊娠・出産を経験して子供のいる女性薬剤師であれば、早めに帰らなければ子供の送り迎えができなかったり、食事の準備を行えなかったりします。こうしたことがストレスになりますし、結果として家庭不和を招くことにつながります。

子供の急な病気によって休みが必要になることもあるため、薬局や病院でのヘルプ体制が整っていないなど、休みに対応できない場合、ママ薬剤師はストレスに感じます。

残業が多いだけでなく、こうした「すぐに帰れない」「休みを自由に取得できない」ことも労働環境の問題として挙げられます。

・急に負担が増えた

それまで良い環境で働くことができたとしても、急に労働環境が悪くなることはよくあります。要は、突如として仕事での負担が増えるのです。

薬剤師は転職が活発な業界として知られており、短い期間のうちに同僚の薬剤師が辞めることはよくあります。そのため、例えば薬局で働いていた「仕事のできる人」が一気に辞めてしまい、結果として残ったあなたに仕事のしわ寄せがくることは珍しくありません。

薬剤師で急に仕事の負担が増え、それまで気楽に働いていてもストレスの多い職場へと変貌することはよくあります。こうしたとき、ストレスによって体調が悪くなってしまいます。

・ノルマによる圧力が大きい

また、ドラッグストアや製薬会社のMRなど、場合によっては営業ノルマを課せられることがあります。

ドラッグストアでは医療用医薬品だけでなく、サプリメント・健康食品、化粧品なども取り扱っています。そこで、これらをお客様へ販売しなければならず、そのためのノルマがあるのです。

これがMRであれば、必ず営業ノルマが存在します。そうしたノルマ達成に意欲のある人であれば問題ありませんが、ノルマの存在に対して憂うつな気分になる人は大きなストレスを常に抱えることになります。

薬剤師がストレスを避け、精神障害から回復するための対処法

それでは、薬剤師がストレスを避けてうつ病にならないためには、どう対処すればいいのでしょうか。または、既にうつ病を発症してしまった場合は何を考えればいいのでしょうか。

一般的には、ストレスを避けるように進言されます。ただ、薬剤師として同じ職場へ通い続けている以上、ストレスを受けないようにするのは不可能です。「ストレスを感じないようにする」とはいっても、それができれば苦労しません。

そこで、薬剤師が行うべき対処法を以下に記していきます。

・相談役を作り、深く考えないようにする

薬剤師は真面目な人が多いです。そのため患者さんから注意されたとき、それを深く受け止めてしまいます。また、同僚薬剤師との人間関係が悪くギクシャクしているとき、それに関してずっと悩むようになる人は多いです。

そこで最もいいのは、できるだけ深く考えないようにすることです。また、職場に相談役の同僚がいれば非常にいいです。

一人で問題を抱え込むと、よけいにストレスが多くなります。そのため、そうした状況を作らないようにして、嫌なことは忘れてしまった方がいいです。

・劣悪な状況から身を引くために退職し、転職する

ただ、実際のところ人間関係が劣悪だったり、人手が足りなくて残業が多く職場環境が悪かったりする状況を自分の力で改善するのはほぼ不可能です。

医療従事者がストレスを受け、精神障害に陥ることは誰でもあります。そのため、ショックを受けることはありません。頑張ろうとすると症状が悪化するため、まずは身を引くことを考えましょう。

そのために行わなければいけないのは、いまの会社を退職し、別の職場へ転職することです。同じストレスの多い職場に居続けるとうつ症状や強迫性障害、不安障害の症状が悪くなるだけなので、早めに退職することが望ましいです。

資格をもたない一般人であれば、休職が普通です。これは、退職しても次の職を見つけるのが難しいため、まずは休職という形にします。ただ、薬剤師の場合は調剤薬局やドラッグストアであれば比較的簡単に転職できるため、休職ではなく転職してしまった方がいいです。

普通に考えて、休職した後に「ストレスの原因を作った職場」へ再び戻るのはよくありません。そこで、転職によって新たな職場を考えなければいけません。このときは抗うつ薬や抗不安薬など、以下のような薬を服用していることを求人先の会社へ正直に告げ、ストレスなしで働ける環境が望ましいと伝えるといいです。

焦る必要はありません。頑張り続けて症状が最悪の状態にまで悪化するよりも、早めに見切りをつけて次のスタートを考えた方が気持ちは楽になります。

重要なのは、「いまの状態をどれだけ我慢しても状況が改善することはない」という事実です。まずは、自分にストレスを与えている状況を避け、症状の回復を優先させましょう。

うつ病や強迫性障害を含め、精神障害の欠格事由を早く治すべき

なお、薬剤師国家試験で免許を与えられるとき、欠格事由に該当して薬剤師免許をもらえない人がいます。そうした人の中には、相対的欠格事由として「心身の障害により薬剤師の業務を適正に行うことができない者」に該当する人が存在します。

ストレスがあるとうつ病や強迫性障害を含め、さまざまな不安障害を発症するようになります。そうしたとき、うまく薬剤師業務を遂行することができません。例えば強迫性障害であれば、水剤を作るときにメートルグラスを活用するものの、このとき「本当に正しい量を入れたのか」が気になって夜も眠れなくなるのです。

当然、既に薬剤師国家資格を取得しているのであれば、精神障害があったとしても免許が取り上げられることはありません。そのため薬剤師業務は行うことができるものの、ストレスによるうつ病や強迫性障害、不安障害を含め精神障害のある状態は好ましくありません。

薬剤師免許が与えられるとき、わざわざ欠格事由として定めているほどです。そのため、こうした薬剤師はいまの職場を見直すのが適切です。

仕事復帰のため、調剤薬局やドラッグストアで準備を行う

退職し、いまの職場を離れて適切な休息期間を設けて治療を継続していけば、徐々に症状は改善していきます。そうしてくると、薬剤師として仕事に戻れるのではと考えるようになります。

もともと、仕事をする意欲のあった人の場合、薬剤師をしていないことに対して焦りを覚えます。しかし、ストレスによって体調が崩れたり、うつ病や強迫性障害、不安障害と診断されたりすると、再び仕事を行うことで症状が再燃するのではないかと不安に思ってしまいます。

そうしたとき、以下のことに注意して求人を探すようにしてください。

・いきなり正社員でなくてもいい

仕事復帰するとき、多くの人は正社員を考えます。ただ、うつ病を含めストレスによる体調不良は完全に治ったと思っても、実はまだ完全に良くなったわけではなく、再び憂うつな気分や体調不良を引き起こしてしまうことがあります。

そのため、最初は正社員ではなくパートや派遣で働くことも視野にいれましょう。パート・アルバイトや派遣であれば、もし仕事復帰して働き始めた職場環境が良くなかったとしても比較的簡単に職場を変えることができます。

例えば、以下は東京の調剤薬局から出された派遣の求人募集です。

このように、週1日からであっても勤務できます。東京や大阪、名古屋、福岡などの都市部に限らず、地方であってもこうした短期間から開始できるパート・アルバイトや派遣の求人募集が出されるのは普通です。

たくさん働くのではなく、まずは休息しつつもこうした職場で薬剤師としての勘を鈍らせないようにすることができれば最適です。精神障害の症状が改善してきたら、徐々に勤務日数を上げていけば問題ありません。

また、働いている調剤薬局やドラッグストアが気に入れば、パートや派遣の状態から正社員になることも比較的容易です。そのため、最初は軽い気持ちによって働ける形態で薬剤師を始めてみることを考えても問題ありません。

・正社員であっても、比較的楽な科を選ぶ

また、たとえ正社員で働くことを選択する場合であっても、このときは比較的楽だといわれる科で働くといいです。薬剤師として復帰するときは多くの薬剤師が調剤薬局かドラッグストア(調剤併設ドラッグストア)で働くことになるため、扱う科目で求人を選ぶのです。

例えば、小児科や耳鼻科は冬から春にかけて患者さんが殺到するので非常に大変です。他にも、腎臓内科は処方内容が難しく、やる気のある薬剤師に向いている職場なので避けるようにしましょう。

一方、眼科や整形外科は比較的扱いが楽な職場だといわれています。例えば眼科の場合、面倒なのは目薬の袋詰めくらいです。

処方内容は決まっており、そこまで難しい患者さんが訪れるわけではないので、復帰するための職場として忙しくない科は最適です。

・処方せん枚数の少ない薬局の求人を探す

また、処方せん枚数の少ない薬局の求人を探すのも効果的です。たとえ内科の門前であっても、処方せん枚数が少なければ患者さんがまばらのため、落ち着いて仕事を行えます。

例えば、私がまだ薬学生だったときに調剤実習でお世話になった薬局は内科の目の前にある薬局でした。管理薬剤師1人、パート薬剤師1人、事務員1人という小規模薬局です。

この調剤薬局では、1日の処方せん枚数が30~40枚ほどでした。そこまで忙しいわけではなく、患者さんが薬局内にいないことの方が多かったです。また、パート薬剤師の人が自分の子供を薬局の待合室で遊ばせているほど、自由度の高い薬局でもありました。

こうした薬局であれば、ストレスによって体調不良を訴え、うつ病による復帰に不安を感じている人であっても働きやすいのではと思います。

一方で、当然ながら以下のように大量の患者さんが訪れ、処方せんが常にズラッと並ぶ薬局もあります。こうした職場は避けなければいけません。

患者さんがたくさん待っている状況だけでもストレスになるため、落ち着いて仕事ができる環境の調剤薬局・ドラッグストアが適切です。

病院であれば慢性期病院や専門病院を選ぶ

また、それまで病院薬剤師として働いており、復帰後も病院を望んでいる人がいるかもしれません。その場合、急性期病院ではなく慢性期病院を選ぶようにしましょう。

慢性期病院であるとDo処方(薬の内容が決まったいつも通りの処方)がほとんどです。ただ、まずは自分の体調を回復させることの方が優先なので、ゆったり働ける職場を選ばなければいけません。

病院の場合、慢性期病院や専門病院(精神科、整形・リハビリなど)、小規模病院であると急患が来ることはほぼなく、夜勤は存在しません。すべて院外処方であるなら、業務内容はわりと楽です。例えば、以下は大阪にある精神科病院から出た中途採用の求人です。

精神科病院なのでうつ病に限らず、統合失調症や認知症の患者さんを含めてケアをすることになります。労働環境は確認しなければ分かりませんが、ストレスで悩んでいたのであれば、より患者さんに寄り添った薬剤師業務を行えるようになります。

病院薬剤師についても、総合病院など頑張って働かなければいけない環境よりも、薬剤師としての仕事に慣れることを優先して求人を選択するといいです。

転職時に「ストレスによる体調不良での退職」は伝えるべき

なお、実際にいまの職場を退職して他の求人へ応募し、転職するとなると履歴書や面接でどのように伝えればいいのでしょうか。正直に「うつ病によって退職した」「強迫性障害など、精神障害がある」と伝えて、ネガティブな印象をもたれることはないのでしょうか。

結論からいえば、前述の通り求人先の会社には必ず正直に伝えるようにしましょう。そうしなければ、お互いに不幸になるからです。

ストレスによって体調を崩した場合、多くの場合で転職先は調剤薬局やドラッグストア(稀に病院)になります。このとき、求人先によって求めている薬剤師像が異なります。

「残業があってもバリバリ働いてくれる薬剤師」を求める求人があれば、「ゆったり勤務でもいいので薬剤師がほしい職場」も存在します。調剤未経験であっても問題ない薬局が多いことを考えると、ゆったり働ける職場は意外と多いのです。

例えば私の家の近くには、「いつ見ても患者さんのいない調剤併設ドラッグストア」があります。それぞれの医療機関から離れており、あらゆる処方せんを受け付ける面対応薬局なのですが、立地が悪いので患者さんが少ないのです。

こうした薬局であれば、落ち着いて仕事を行えます。たとえ1日の処方せん枚数が20枚と少なかったとしても、処方せん単価は1枚9,000円以上のため、仮に20日働けば月360万円の売上になります。そのため、ゆったり働きながらも会社の売上に大きく貢献できます。

もし、ストレスによる体調不良を隠した状態で応募し、結果として「常に職場は忙しく、人間関係にひずみがあり、残業も多いストレスフルな職場」へ入社してしまったらどうでしょうか。その場合、病気が再燃して再び早期退職することになります。

これでは、あなたも求人側も損をすることになります。そこで、「あまりストレスのかからない職場で働きたい」というあなたの要望を最初から受け入れてくれる求人を探し、正直に前職場での退職理由を伝えるようにしましょう。

ストレスが理由による転職での、履歴書や面接での伝え方

それでは、具体的に履歴書や面接時はどのように伝えればいいのでしょうか。

多くの薬剤師は転職サイト(転職エージェント)を活用しますが、このときは必ず転職サイトのコンサルタントに対して「どのように志望動機や退職理由を伝えればいいのか」を確認するようにしてください。

実際、履歴書には必ず志望動機の欄があります。ここに記載した内容は面接でも言うことになるため、事前に考えておく必要があるのです。

このとき、「ストレスをたくさん受ける職場ではなく、人間関係や労働条件を含め、良い環境で働ける職場を選びたい」ことを正直に伝えるようにしましょう。

例えば、以下のようになります。

以前の職場のドラッグストアでは、化粧品やサプリメントなどの販売ノルマがありました。ただ、ある朝起きたときにベッドから起き上がることができず、思いがけず仕事を休んでしまいました。

頭が重かったりよく眠れなかったりなどの体調不良もあったため、病院を受診するとうつ病と診断されました。

御社はさまざまな調剤薬局を経営されていますが、その中には眼科や整形外科の門前にある小規模薬局を保有しています。まずはそうした薬局で働き、薬剤師としてキャリアを積み直したいと考えています。

このように退職理由が明確であり、どのような職場を求めているのか求人先の会社に伝えることによって、問題なく内定をもらえるようになります。

・転職エージェントにも正直に退職理由を伝える

なお、このように求人先の薬局や病院にはストレスで体調不良に陥っていたことを正直に述べるべきだと伝えましたが、当然ながら転職サイトのコンサルタントに対しても同様にすべてを正直に話すようにしてください。

薬剤師は真面目な人が多いためか、転職エージェントを利用するときに「本当の理由」を隠そうとします。

しかし、そうした真実を隠して転職したり、職場復帰したりしようとするほど転職で失敗します。転職サイトのコンサルタントとしては、「あなたがなぜいまの職をやめたいと考え、転職しようとしているのか」に関する情報を知らなければ、当然ながらピッタリの求人を紹介することができません。

薬剤師が転職を行うとき、転職エージェントの担当者に自分を良く見せようとする必要はありません。真実を話し、それを受け入れてくれる求人だけを探すようにしましょう。

年収は下がることを覚悟する

なお、「いまよりも残業の少ない職場へ転職したい」「処方せん枚数が少なく、比較的楽な求人がいい」など、そうした求人へ応募する場合は必ず注意しなければいけないことがあります。それは、年収が下がるということです。

残業があっても問題なく、バリバリ働ける人であれば転職によって問題なく年収アップを実現できます。ただ、その反対にゆるく働ける求人の場合は年収がどうしても下がってしまうのです。

しかし、これについては受け入れるようにしましょう。うつ病や不安障害を含め、ストレスの多い職場で働くことによって体調を崩したのであれば、いまは体と心の状態を回復させることの方が先決です。

下手に年収の維持を求め、同じように人間関係や労働条件の悪い職場へ転職してしまい、症状が再燃しては意味がありません。健康でなければ、働けないので収入はゼロになってしまいます。こうした事態を避けるため、転職のときに年収が下がることは受け入れるようにしましょう。

ストレスの少ない職場を探し、転職する

うつ病を予防したり、ストレスによる体調不良を防いだりする一番の方法は「ストレスをできるだけ避ける」ことです。ただ、いまと同じ環境で働き続ける限り、ストレスを避けることは現実的に難しいです。

そこで、医療従事者として大きなストレスを抱えている場合、うつ病や強迫性障害、不安障害などの精神疾患を発症する前に退職しましょう。薬剤師は転職しやすく、他の職場でも通用するので暇で楽な職場へ転職し、精神的な休息期間を設けるといいです。頑張らず、体を休めることで症状を回復させるのが先決です。

当然、既にうつ病などの症状を発症している場合、いますぐ環境を変えて良い職場を見つけなければいけません。

薬剤師であっても精神疾患に罹る人は多いです。それ自体は恥ずかしいことではないため、頑張りすぎて症状が悪化しないうちに転職を決断するといいです。


薬剤師が転職するとき、求人を探すときにほとんどの人は転職サイトを活用します。自分一人では、頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や薬局、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「電話だけの対応を行う ⇔ 必ず薬剤師と面談を行い、面接同行も行う」「大手企業に強みがある ⇔ 地方の中小薬局とのつながりが強い」「スピード重視で多くの求人を紹介できる ⇔ 薬剤師へのヒアリングを重視して、最適な条件を個別に案内する」などの違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。

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