薬剤師が転職活動を開始するとき、パート・アルバイトや派遣として活躍することを検討する人は多いです。特に子供のいる主婦薬剤師の場合、多くの人がパート勤務を考えます。もちろん、男性薬剤師であっても派遣で効率よく稼ぐために週2~3回の勤務を検討することがあります。

ママ薬剤師がパート勤務したり、派遣として活躍したりするとき、働ける先は調剤薬局やドラッグストアがメインです。ただ、その働き方に人によってさまざまです。その違いを理解したうえで就職先を選ばなければいけません。

ここでは、週2日勤務や週3日勤務を検討している薬剤師がどのような職場で働けばいいのかについて解説していきます。

週2日勤務、週3日勤務できるパート・アルバイトの求人は多い

調剤薬局や調剤併設ドラッグストアでの勤務を考える場合、週2日勤務や週3日勤務が可能な薬局は非常に多いです。あなたが薬局で薬剤師をしているのであれば、周囲にいるママ薬剤師でパート勤務している人のほとんどが週2~3日で働いているのではないかと思います。

このとき、単に週2~3日だけ働くにしても、人によって求めていることが異なります。例えば、以下のようなものがあります。

  • 調剤未経験やブランクありのママ薬剤師だが問題ないのか
  • 扶養内で週2回の勤務を実現したい
  • 子供が小さいため、子育てに理解のある職場がいい
  • 派遣で高い時給を実現したい

人によって求めていることが異なるため、当然ながらどのような職場が適切なのか事前に確認しなければいけません。そこで、それぞれの特徴をみていきます。

調剤未経験やブランクありのママ薬剤師だが問題ないのか

結婚や出産などによって仕事をやめ、主婦として頑張るママ薬剤師は非常に多いです。そうした人の場合、調剤未経験であることがたくさんあります。また、薬局や病院などで調剤をしていたとしても、2年以上の期間が空いているためブランクありの状態の人も多いです。

このような未経験やブランクありの状態だと、どうしても職場復帰をためらってしまいます。ただ、週2回や週3回の勤務であっても、未経験やブランクありの状態を受け入れてくれる調剤薬局・ドラッグストアの求人は多いです。

例えば、以下は東京にある調剤未経験OKの薬局であり、週2日勤務や週3日勤務であっても問題なく受け入れてくれます。

総合病院の前にあるので総合的に学ぶことができ、時給は2,000円からと一般的な求人になっています。ごく普通の求人ですが、こうした調剤薬局や調剤併設ドラッグストアで働くようになるのが最も多くなります。

なお、調剤未経験で薬剤師をスタートさせる場合、最初はピッキングから始めることになります。処方せん通りに薬を集める作業を行うのです。

調剤業務の基本となるものなので、最初は棚のどこに薬があるのか分からず戸惑うことが多くなりますが、徐々に覚えるようにしましょう。また、処方せんには薬の一般名が記載されることになるため、一般名と先発医薬品名が一致するように覚えることも必要になります。

その後、風邪薬や高血圧の薬など、簡単な薬の服薬指導から患者さんへ投薬していくようになります。こうして、少しずつ薬剤師業務を行えるようになれば問題ありません。

扶養内で週2回の勤務を実現したい

ただ、中には扶養内での勤務を考えているママ薬剤師もたくさんいます。しかし、薬剤師の場合は時給が非常に高いため、扶養内を希望する場合は働き方を考えなければいけません。

どれくらいの年収が扶養内になるのかというと、年間130万円だと考えてください。この年収を超えると社会保険での扶養内から外れることになります。

薬剤師は一般的に時給2,000円からスタートします。このとき、週2日で8時間勤務をする場合、年収は以下のようになります。

  • 時給2,000円 × 1日8時間 × 月8日勤務(週2日) × 12ヵ月 = 153万6,000円

このように普通に働くと扶養の範囲外となってしまいます。そのため、例えば1日6時間勤務にするなど、時間を調節してくれる薬局で働くことを考えなければいけません。

例えば、以下は大阪の調剤薬局から出された求人になります。

ここには扶養内勤務でも問題ないと記載されています。その場合は週2日の中でどのように働くことになるのか検討するようにしましょう。

・午前のみ・午後のみで働くことも可能

なお、扶養内で勤務することを考えるとき、午前のみや午後のみで働くことを考えても問題ありません。薬局やドラッグストアによっては、午前や午後など特定の時間帯だけ忙しくなることがあります。そうした時間帯だけ働くのでも大丈夫なのです。

例えば、以下は愛知県名古屋市の薬局から出された午前だけのパート・アルバイト募集です。

週2回や週3回の勤務でも可能な中途採用の募集であり、1日4時間だけ働くことになります。この場合、週2日勤務や週3日勤務だと以下のような年収になります。

  • 週2回:時給2,000円 × 1日4時間 × 月8日勤務(週2日) × 12ヵ月 = 76万8,000円
  • 週3回:時給2,000円 × 1日4時間 × 月12日勤務(週3日) × 12ヵ月 = 115万2,000円

このように年間130万円以下に抑えることができます。また時短勤務ではないため、「薬局内に患者さんが残っているのに、残って働く同僚薬剤師にあいさつをしながら、申し訳なさそうに帰る」ようなこともありません。

そのため、扶養内を考えているママ薬剤師の場合はこうした働き方を検討してみても問題ありません。

子供が小さいため、子育てに理解のある職場がいい

まだ完全に子供の手が離れているわけではないものの、生活費を稼ぐために調剤薬局やドラッグストアで働くことを考える主婦薬剤師も多いです。

そうしたとき、薬局とはいっても社長によって方針がまったく異なります。このとき、ママ薬剤師が必ず意識しなければいけないのは、子育てに理解のある職場へ転職することです。

特に重要なのは、時短勤務や残業なしでの帰宅です。あまりにも帰るのが遅くなってしまうと、保育園の迎えに間に合いません。そうしたとき、残業なし・定時退社できる職場へ転職する必要があります。

例えば、以下は神奈川県横浜市の薬局求人ですが、週2回や週3回の勤務を実現しつつも、定時退社や少し早めの帰宅が可能だと記されています。

終業時間は18:00となっていますが、薬局だと時間ピッタリに終わることはありません。少し患者さんが残っていたり、片付けをしなければいけなかったりするからです。ただ、この求人の場合は17:30や18:00ピッタリの帰宅でも問題なく相談することが可能になっています。

子供関係はママ薬剤師にとって非常に重要であるため、こうした育児に理解のある薬局で働くようにしましょう。

・保育園や託児所を活用して子供を預ける

なお、特に子供が小学校に上がっていない段階であると、必ず意識しなければいけないのが保育園です。週2日勤務や週3日勤務をする場合、その間は子供を保育園に預けることを考えなければいけません。

すぐに保育園が見つけられるのであれば問題ありません。ただ、そうでない場合は託児所のある薬局を検討してみても問題ありません。

例えば、以下は名古屋にある調剤薬局が出している週2日や週3日で勤務可能な求人ですが、託児所で子供を預けることが可能になっています。

パート・アルバイトの求人ですが、たとえパートのママ薬剤師であっても問題なく託児所へ預けることができます。

しかもこのときの費用については、調剤薬局側が全額負担してくれます。そのため、子供を預ける場所を気にすることなく薬剤師として働けるようになっています。以下のように、この求人では薬局が費用を負担してくれることが明記されています。

週2日や週3日の勤務であったとしても、このようにパート・アルバイトとして子供を託児所へ預けながら薬剤師勤務できる求人は存在するのです。

派遣で高い時給を実現したい

パート・アルバイトに比べると、派遣で週2日や週3日で働ける求人は少なくなります。パート・アルバイトであれば一つの薬局で勤務することになり、何年も働いてくれます。そのため、自由に勤務日数や時間を選ぶことができます。

ただ、派遣であると基本は即戦力を求めることになります。そのため週に数回だけ入るようになる派遣の案件は少なくなり、週5日で勤務してくれる案件がどうしてもメインになります。パート・アルバイトに比べると、週2日勤務や週3日勤務の求人数は減少してしまうのです。

しかし、週2~3日だけ働くことのできる派遣求人は存在します。あくまでも、求人数がパート・アルバイトほど存在しないというだけです。

例えば、以下は東京の調剤薬局から出された週2回勤務からの派遣求人です。

このように、派遣であっても週2~3回での勤務を実現できます。

注意点として、週5日で働ける派遣薬剤師に比べると時給相場が落ちてしまうことがあげられます。一般的には、派遣薬剤師であると時給3,000円が提示されるようになります。ただ、週2日や週3日勤務であると、そのような時給ではなく時給2,700円や時給2,800円などに下がると考えてください。

ただ、それでも一般的なパート薬剤師をするよりも高い給料を実現できます。例えば、週2日で時給2,800円となり、1日8時間働いたときの年収は以下のようになります。

  • 時給2,800円 × 1日8時間 × 月8日勤務(週2日) × 12ヵ月 = 215万400円

時給2,000円で働くときに比べると、年間では61万4,400円もの違いになります。時給800円の差は非常に大きいのです。

派遣薬剤師で活躍することを考える場合、利用できる転職サイトとしては「薬キャリ」「ファルマスタッフ」の2つが主になります。どの転職サイトであっても派遣を取り扱っているわけではないため、派遣を希望する場合は適切な転職エージェントを利用しなければいけません。

土曜日や夜遅くまで勤務できる人は重宝される

なお、週2~3日で働くことを考えたとき、どちらかというと平日勤務を望む人が多いです。パート・アルバイトだと男性は少なく、どうしても女性のママ薬剤師がメインになります。しかも、子供のいる主婦がほとんどです。

そうしたことを考えたとき、土日では子供関係のイベントが多くなるため、土日での勤務を避けようとする人が多くなります。

もちろん、どうしても土日無理な場合はそれでも問題ありません。実際、土日なしで週2~3日のパート薬剤師をしている主婦は腐るほどいます。ただ、そうした中で土曜日に勤務をしても問題ない場合、それだけで重宝されるようになります。

さらにいうと、主婦の人では他にも夜遅くまでの勤務を避けようとする人が大多数です。そうした中、週3日ほど勤務する中で1日だけでもいいので、夜遅くまで勤務できると歓迎されやすいです。

例えば、以下は大阪の薬局から出た週2日から勤務可能な求人ですが、条件が付けられています。

ここにある通り、「週に1日は夜の時間帯、または土日勤務が必須」とあります。これはつまり、土曜日に働いてくれる人がそれだけ少ないことを意味しています。同様に、この薬局では19:00までが開局時間ですが、その時間まで勤務してくれるパート薬剤師の数が少ないことも分かります。

当然、どうしても無理なら転職時に伝えた方がいいです。ただ、多少は融通が利くのであれば受け入れ先の調剤薬局やドラッグストアの数は多くなり、より条件の良い薬局へ就職できるようになります。

病院薬剤師でも週2~3日勤務が可能

ちなみに、こうした週2日や週3日の勤務は薬局だけではありません。病院薬剤師についても、問題なく求人募集が出されます。

この場合、病院のパート・アルバイトは非常勤という呼ばれ方になります。非常勤の病院薬剤師として活躍することができるのです。例えば、以下は大阪にある病院から出されたパート・アルバイトの募集です。

東京や大阪、名古屋、福岡などの都市部に限らず、いろんな地方都市で病院薬剤師のこうした求人が出されています。当然、薬局に比べると全体的な求人数は少なくなります。ただ、病院の非常勤として問題なく就職することが可能なのです。

また、病院薬剤師は給料が低いとはいっても、時給2,000円以上となります。そのため、薬局薬剤師と変わらない時給を実現できます。

もちろん、上限時給として2,500円程度が一般的であり、長く勤務することで大幅に時給が上昇するわけではありません。薬局であればパートのママ薬剤師でも時給3,000円以上は可能ですが、病院だとそうしたことがないのです。

企業で週2~3日勤務はほぼない

なお、中には企業への転職を考える人もいます。週2日勤務や週3日勤務の企業薬剤師は可能なのでしょうか。

そもそも、企業求人の数自体が非常に少ないです。パート・アルバイトとして求人を出しているケースも稀です。そうした中、週5日ではなく週2~3日となるとさらに全体数は少なくなってしまいます。

ただ、たとえ企業の求人であったとしても頑張って探せばそうした案件を見つけることは可能です。例えば、以下は週1回にはなってしまいますが、横浜にある医薬品卸の会社から出されたパート・アルバイトの求人になります。

このように、短い日数だけの勤務で募集を出している企業が存在するのは理解できます。また、時給2,000円が基本なので、薬局などで勤務するのと同じ時給を実現することもできます。

ただ、非常に稀な求人なので3社どころか、5社などたくさんの転職サイトを利用しなければこうした求人に巡り合うことはできません。

一か所勤務を目指すならパート、高時給を考えるなら派遣

人によって求めていることが異なるため、同じようにパート・アルバイトや派遣として週2~3日だけ働くにしても、どのような調剤薬局やドラッグストア、病院が適切なのかも人によって違ってきます。

ただ、このときパート・アルバイトと派遣を見比べたとき、どちらの形態で働くようにすればいいのでしょうか。これについては、あなたが何を望んでいるのかによって分けるようにしましょう。

まず、パート・アルバイトの場合は一か所だけで勤務することになります。働くようになる薬局は固定されるため、常に慣れた環境で勤務できます。派遣であると勤務する薬局ごとに使い勝手が変わりますが、そうしたことがないのです。

また、薬局やドラッグストアだと家の近くで働くことを希望する人が大多数ですが、近所の薬局へ転職すれば通勤時間が非常に少ないというメリットがあります。

特にママ薬剤師で子供が小さい場合、家と職場の距離が近いと保育園に預けるときの送り迎えがスムーズになります。その代わり、基本は時給2,000円からのスタートになります。

一方で派遣薬剤師の場合、3ヵ月や6ヵ月など短期間の間でいくつもの薬局や病院を経験することになります。そのためいろんな職場を体験できるというメリットはありますが、職場ごとのルールを覚え直す必要があったり、派遣される求人によっては職場と家の距離が微妙に遠くなったりするケースも起こります。

また、即戦力を求めているので経験者の人でしか応募することができません。

その代わり、週2日や週3日の勤務であったとしても最初から時給2,800円などの高時給が可能になります。既に示した通り、時給2,000円のパート・アルバイトに比べると年間60万円以上も違うことになります。そのため、生活費を効率よく稼ぎたい場合は派遣薬剤師が適しています。

週2日や週3日の薬剤師として活躍する

パート・アルバイトや派遣の求人を探すとき、何となく「週2~3日で働ける職場はないのか」と考える人は多いです。ただ、薬剤師として薬局で勤務することを考えてみても、このようにいろんな形態があることに気が付きます。

  • 調剤未経験やブランクありの状態から働く
  • 扶養内で勤務する
  • 子供が小さく、育児をしやすい薬局がいい
  • 派遣で効率よく稼ぎたい

このように人によって望んでいることはバラバラなので、こうしたことを考慮しながらどのような職場へ就職するのが適切なのか確認するようにしましょう。

また、「土曜日の勤務も問題ないのか」「何時まで働くことができるのか」も同時に明確にしておくと、適切な条件の求人を見つけられるようになります。こうしたことに注意したうえで、転職サイトなど専門の会社を通じて中途採用の求人を見つけ、転職するようにしましょう。


薬剤師が転職するとき、求人を探すときにほとんどの人は転職サイトを活用します。自分一人では、頑張っても1~2社へのアプローチであり、さらに労働条件や年収の交渉までしなければいけません。

一方で専門のコンサルタントに頼めば、100社ほどの求人から最適の条件を選択できるだけでなく、病院や薬局、その他企業との交渉まですべて行ってくれます。

ただ、転職サイトによって「電話だけの対応を行う ⇔ 必ず薬剤師と面談を行い、面接同行も行う」「大手企業に強みがある ⇔ 地方の中小薬局とのつながりが強い」「スピード重視で多くの求人を紹介できる ⇔ 薬剤師へのヒアリングを重視して、最適な条件を個別に案内する」などの違いがあります。

これらを理解したうえで専門のコンサルタントを活用するようにしましょう。以下のページで転職サイトの特徴を解説しているため、それぞれの転職サイトの違いを学ぶことで、転職での失敗を防ぐことができます。

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